© 長谷川義史
マリーのお人形
パリの街に、朝から晩までため息ばかりついている、アンティークのお人形がいました。長い間、こっとうひん店のショーウィンドウに飾られて、それはそれは孤独なお人形でした。お人形は小さな子といっしょに遊びたかったのです。ある日、感じのいい年とったご婦人が店にやってきて、ついに買ってもらえることになりました。ところが・・・