© 長谷川義史
月見草の花嫁
ある夏の夜、花開いた月見草は、清吉の馬子唄に聞き惚れ恋をしました。月見草の花は、一晩しか咲くことができません。花は月夜(さよ)という名の娘の姿で、清吉のもとへ。二人はめでたく夫婦となり、孤独だった清吉は、はじめて共に暮らす喜びを知りました。ある日、仕事の帰りに月見草の花を見つけた清吉は、月夜を喜ばせたい一心で花を摘んで帰ります。ところが・・・