© 長谷川義史
黄金りゅうと天女
沖縄に伝わるむかし話。慶留間の島に、可愛(かなー)とよばれる、たいそうかわいらしい女の子がおった。なんでも覚える、まことかしこい不思議な子だと評判だった。ところが、七つになる誕生日の朝、可愛はとつぜん、オタキ山に向かって走りだした。そこへ黄金色した竜が現れて可愛を背中に乗せて消えてしまった・・・。