- 作/シャルロット・ベリエール
- 絵/フィリップ・ド・ケメテール
- 訳/ふしみ みさを
- 定価/本体1,600円+税
- 30×22cm 34頁
- ISBN978-4-7764-1069-0
ふたりのおとこのこ ふたつの国 それぞれの目にうつるもの
はじめて出会ったブラディとトマ。ふたつの家族は一緒に住むことになりました。言葉も通じず、おたがいのことがわからないふたり。でも・・・・・・難民の家族と彼らを受け入れる家族、それぞれの子どもたちが思ったり感じたりしたことが交互に描かれ、おたがいが少しずつわかりあえていく様子がわかります。「たたかい」「ふね」・・・同じ言葉でもふたりが思いうかべるのはまったく違う世界。大切なのは目の前の相手のことをわかろうとすることだと気づかされます。難民について、子供の目線で描いた絵本。巻末には、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏が文章を寄せ、難民についてこどもたちにわかりやすく伝えています。訳者のふしみみさを氏も子どもたちへのメッセージをつづっています。
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- 久しぶりに絵本を読みたいなと思いました。雑誌のコラムで、絵本の紹介として「主人公の少年2人は、育った環境がまったく違うから同じ単語を聞いても、思い浮かべるものが違う。」と書いてあったので、どんなふうに話がすすむか知りたくなり、買って読みました。自分の知っていることが全てだと思い、違う人がいると、自分が正しく、相手が間違っているかのように思ってしまっているなと。自分に寄ってもらうのではなく、その人らしさを大切に思うと受け止めました。
- 60代女性