- 作/ニコライ・ポポフ
- 定価/本体1,500円+税
- 29×22cm 40頁
- ISBN978-4-89238-767-3
1ぴきのカエルが、美しい花を手にしていました。そこへ、ネズミがやってきて、その花をうばいとりますカエルは、仲間とともにネズミに仕返しをしました。すると今度はネズミが仲間を呼んできて、争いは果てしなく続いたのです・・・・・・。ほのぼのとした始まりとは対照的に、最後にはぎょっとするような結末がおとずれるこの絵本。なぜ争いはおこるのか、どうして争いはやまないのか、最後に何がのこされるのか・・・・・・。文字をいっさい使わず絵だけで描かれていますが、心に強く訴えかける作品です。
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- 今のロシアとウクライナ、イスラエルとガザの悲劇、残虐な戦争を言いえている、そのものズバリのすごく説得力のある本だと思いました。絵がすべてを語っています。
- 70代女性
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- その場所には、同じような花がたくさん咲いていた。なのに、人の持っている花を奪った。奪われた者は、他の花をその相手と、また友人たちと楽しむこともできたのに、奪われたものを奪い返した。・・・・・・2000年、ウクライナ侵攻のずっと前に、こんなことが描かれていたとは!しかも、ロシア人の作者。クリミアの橋、花の咲いていた地は、荒野と化した。誰も得をしない。世界中に争いがある。誰も望まないのに。ともに楽しみ、ともに生きる。平和と喜びに満ちた世界を、なぜ作れない?
- 60代女性